奥歯が噛むと痛い、特にナッツ類や歯ごたえのあるものを噛んだ時に感じる一時的な痛み。
歯医者に行って診てもらっても、「特に異常はない」、「様子をみましょう」と言われた経験あるのではないでしょうか。
でも痛みがひどくなり、最悪、歯の神経を取ることになったという人もいると思います。
この奥歯の痛み、そのほとんどが、かみ合わせの検査をすれば、原因がわかる、シンプルに対応できる、良くなる症状です!
私がそう言えるのは、かみ合わせ検査で奥歯の痛みを治せているから。
『かみ合わせの知識』と『検査機器』があることが必要です。そしてそれを的確に扱える『技術』と『スキル』が必要です。
かみ合わせ検査、かみ合わせ治療と聞くと、特別なことをするように感じるかもしませんが、実際は歯の治療をする上での基本、
初めに行われるべき検査項目の一つで、私が生まれる前の昔から概念、検査機器も存在しているものであります(※)。
(日本の歯科の保険診療では除外検査項目…)
(ご参考)咬合器とフェイスボウトランスファー
診療内容「かみ合わせ治療」へのリンク
私の知る限り、かみ合わせの検査機器の使用は海外では普段の検査や治療の中で一般的なものなのです。
なぜ日本ではあまり知られていないのか?
ほんとんど使われていないのか?
そこには日本の歯科大学の教育方針と日本の保険制度、口腔環境を取り巻く時代背景*が深く関わっていると個人的には思います。
詳しくはまた改めて。
話は戻りますが、奥歯の咬むと痛いの「痛みの原因」は、「力」、『異常な力』です!!
歯の偏ったぶつかり、歯の不適切な干渉、または歯並びの悪さ、
被せたり、詰めたりした治療の不備による干渉や、かみ合わせのズレ、
これらによる局所的に生じる「力」が主な原因。
お口の中で起きていること、その偏った「力」の分析・評価ができれば良いわけです。
お金をかけて、どんなに綺麗なセラミックの歯を入れても、インプラントを入れても、なぜかトラブル(違和感が出る・何度も割れるなど)が起きる…
理由は、「咬合(かみ合わせ)の位置が違う」、ズレているからに他ならないのです。
それは、“傾いた家に豪華なリフォームをしているようなもの” です。
審美(見た目)をキープするには、土台の咬合(かみ合わせ)も併せて管理すること。
審美(見た目)と機能(かみ合わせ)は常に一緒にあるものなのです。
私は開業からずっと「審美(見た目)」と「咬合(かみ合わせ)」を重視した歯の治療をしています。
それで実感するのは…
咬合を整え、管理すれば、キレイに治療したお口の中にトラブルはほぼ起きないということ。
キレイは長持ちする!
(もちろん、日々の歯ブラシやフロス使用などのプラークコントロールと定期的なクリーニングが出来ていることが前提です)
*多くの人の治療した歯が、奥歯に多いのは、『むし歯(細菌)だけでなく、奥歯のかみ合わせの「力」の不調和(奥歯の干渉)が大きいから。』
『”奥歯が噛むと痛い” = かみ合うバランスの乱れのサイン!』
ピンポイントで痛みの原因場所を知ることが出来る知識と検査機器「咬合器」があれば、わずかな調整だけで徐々に良くなります。
「かみ合わせ検査」それに使用する『咬合器』って、とても重要なんです。
かみ合わせ検査と咬合調整の症例
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(※)かみ合わせの源流は、ナソロジー学 / 咬合学と呼ばれ、1910年思索期 〜 1929年カリフォルニアナソロジー誕生 〜 1970年顎咬合学が流行り、
訂正、改正され、今に至ります。歴史があるんです。実は非常に重要なことなのです。
虎ノ門デンタルプラクティス
長坂ヒロコ