歯のクリーニング 「うるさい」「痛い」あの器具、、まだ、超音波スケーラーで受けていますか?
従来の超音波スケーラーは、やや太めの金属の刃先のついたもので、
音もうるさく、歯に響き、歯や歯肉にかかる力が大きいため、痛みを感じることが多いのです。
正直、苦痛ですよね…私もびくびくしながら受けていました。
今は!「エアフロー」という優しい器具を使います。
使うパウダーは14μ粒子の非常に細かいパウダーで、バイオフィルム・着色・細かな柔らかい歯石まで、簡単に除去します。
歯肉に当たっても痛くないので、快適にリラックしてクリーニングを受けることができます。
今のクリーニングが、効果的で効率的で快適な理由は、
汚れを見える化して、ルーペ(拡大鏡)で見ながら、エアフローを使い、パウダーで汚れバイオフィルムを一気に除去し、
マイクロ用の小さい器具で、歯肉を傷つけることなく歯石を除去できるから。
ルーペを使えば、細かい部分まで見えるので、今までのように感覚で刃先を歯と歯肉の境目に入れ込んで傷をつけるようなことがなくなります。
クリーニング中やクリーニング後に歯に不快感や痛みを感じていたのは、歯に余計な力をかけて、傷をつけていたからでしょう。
そして、染め出しです!
子供の頃、歯医者で歯ブラシ指導の時、歯に赤色の染め出しをして、鏡を見ながら取れるまで歯磨きしましたよね。
磨けていないところは濃く、磨けている部分は薄いピンクに歯が染まります。
この昔からある染め出し方法は、まさに見える化の実施であり、歯ブラシ指導の時だけでなく、
今はスペシャルクリーニングでも非常に有効な方法です。
汚れの箇所が一目瞭然なので、汚れの除去効率は非常に良くなり、浮き上がった歯石も取り残しなく除去でき、徹底してクリーニングができるようになります。
きめ細かな粒子のパウダーは、余計な傷をつけることなく、表面をツルツルにするので、磨き・研磨が要らない、時短で、歯や歯肉に優しいのも利点です。
定期的にこの方法でクリーニングをすると、歯に汚れが付きにくくなり、クリーニング時間も短くなり、効率的で効果的!
治療にも有効で、治療する歯は染め出し、完全に汚れを除去してからスタートします。
染め出すこと=見える化は、非常に大切なことだと考えています。
歯のクリーニングで大切なのは、
「*汚れを確実に除去する」
「*歯の間の細かい歯石も取り除く」
「*余計な痛みは与えない」
「*歯や歯肉に傷をつけない」
「*汚れが付きにくい歯面に仕上げる」
ことだと思います。
歯のクリーニングをする時のポイント!
1. 染め出しで見える化ができている
汚れが見えれば、その部位を狙い効率的なクリーニングが可能になります。
2. ルーペ:拡大鏡を使ってクリーニング
見えていなければ、そもそも確実なクリーニングはできません、
むしろ歯面や歯肉を傷つけていることが多いはず。
3. 器具の使い分けができている
刺激のない優しい器具を使うのが理想。
患者さんに合わせた器具の使い分けが出来ていることも重要です。
天然歯、被せクラウン、インプラント、それぞれ歯の状態に応じて、適正な器具がありますので、それらを使い分けること。
超音波スケーラーでの歯のクリーニングは歯石除去には向いていますが、歯の表面のバイオフィルムや着色除去には不向き。
むしろ、歯の表面に傷をつけています。超音波スケーラーやブラシだけのクリーニングは歯にはちっとも優しくありません。
4.フロスで歯の間の汚れもしっかり除去
歯と歯の間は実は細かい小さな歯石が、取れずに溜まっている場所です。
そして歯と歯の間の汚れが取れると、歯はワントーン明るく見えます。
フロスとマイクロ器具で歯の間の歯石はしっかり除去し、エアフローでさらに残った汚れもふき飛ばします。
5.状態に合わせて仕上げ研磨でツルツルに
エアフローは歯の表面や歯と歯肉の間まで滑らかにする作用もあるため、研磨がいらないのも利点ですが、
場合により歯石が硬く多い場合や歯の表面が元々ざらついている場合は、研磨でツルツルに磨き、汚れがつきにくい表面に仕上げることも必要です。
6. 歯の写真を撮る
クリーニング前・後の歯の状態を共有して、歯の変化を画像で残し、評価することも大切です。
必ずしも必要ではないですが、当院は毎回行っています。
歯のクリーニングが、痛みなく快適で気持ち良いものであれば、定期的な習慣として、楽しみの一つになれば嬉しいな、と思うのです。
当院にお越しいただく皆さまは、メインテナンスとして2ヶ月〜3ヶ月に一度、
エアフローでのスペシャルクリーニングを受けていただいています。
ほぼ全員の方が、クリーニング中は、快適に寝ていらっしゃいます、本当です、非常に有難いです!
歯もカラダも快適に!
気持ちいいエアフロークリーニングをぜひ受けてみてください。
虎ノ門デンタルプラクティス
長坂ヒロコ