症例ギャラリー
No.24 スプリント治療で顎の位置を徐々に戻し、矯正治療へ移行
はじめの相談内容 | 右側の咬筋の張りとかみ合わせが気になる。矯正希望。 |
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治療内容・ 説明 | 28歳女性。右側の咬筋の張りが気になり、2年くらいボトックス注射をしていたが、あまり効果が無いように感じていた。 骨格的な顎のズレではないと確認できたため、リポジショニングスプリントを日中の可能な時と寝る時に毎日装着してもらった。 初診から3ヶ月で、かみ合わせが(画像1-1) のようにできるようになった。 食事をするときはまだ、初診時と同じ位置(画像0-1) で咬まないと食べれない。 5ヶ月目で、かみ合わせは(画像2-1)のようになり、 9ヶ月目では、(画像3-1) のようになり、この位置が非常に楽な位置となっていた。食事もこの位置で噛むことが出来る。右側の咬筋の張りは、大きな見た目の違いはまだないが、触診により以前の硬さはなくなっていた。 この良好な治療経過は患者さまの協力性と年齢の若さ、リポジショニングスプリントの効果がバランスよく発揮した結果であると思う。 ………………………………………………………………………………………………………………………………………………….. *矯正治療へ進む前に、かみ合わせの位置を、今回はスプリントにて機能的に戻す、正しい位置に近ずけておくことで、違和感なく矯正へ移行でき、矯正治療の期間ははるかに短縮できた。 ※ 関連症例
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0-1. 初診:口腔内写真(正面)
かみ合わせが通常とは逆に咬んでいた。骨格的な問題なのか、機能的な問題なのかを診断する。
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0-2. 初診時:咬合器に付着した石膏模型
(習慣的に咬んでいる位置)
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0-3. 初診時: 咬合器に付着した石膏模型
(理想の顎関節とかみ合わせの位置)
機能的な問題だと判断できる。 -
0-4.初診時:CT画像(右側)軟組織+骨
下唇が出て、やや口唇が緩んでいる。前歯のかみ合わせも通常と逆である。セファロ分析より、骨格系は下顎骨は上顎骨に対して若干ながら前方位(Skeletal classⅢ tendency)
上:歯の傾斜は平均、下:歯の傾斜は著しく舌側傾斜、Eline:上唇はほぼon-line、下顎は前方位。 -
1-1. スプリント使用して2ヵ月目
スプリントは睡眠時と可能な限り食事以外の時間も使用をお願いした。
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2-1. スプリント使用して5ヶ月目
スプリントは睡眠時と可能な限り食事以外の時間も使用をお願いした。
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3-1. スプリント使用して9ヶ月目
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4-1. 初診から11ヶ月目
インビザライン矯正治療をスタート。インビザライン矯正、約3週間でここまで歯が移動した。
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4-2. 初診から11ヶ月目-インビザライン矯正3週間目:CT画像(右側)軟組織+骨
口唇が引き締まり、前歯かみ合わせの重なりも正常になっている。
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5-1. 初診から1年
インビザライン矯正を始めて、2ヶ月目。
初診から1年。
歯は急速に動いている。 -
5-2. インビザライン装着時
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5-3. インビザライン装着時(左側面)
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6-1. 初診から1年4ヶ月
インビザライン矯正を始めて、5ヶ月目。
初診から1年4ヶ月。
インビザライン矯正はマウスピースを1日20時間以上、毎日はめる必要があるため、どうしても歯の表面の着色や汚れが目立ってくる。定期的なクリーニングが必要になる。
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6-2. インビザライン矯正5ヶ月目(正面)
インビザライン装着時。
左右の顎間ゴムも毎日つけていただく。 -
6-3. インビザライン装着時(左側面)
治療期間 (所要時間) |
歯の調整と親知らずの抜歯、スプリント療法:10ヶ月半 |
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治療費※ | TOTAL¥139,000+tax |