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40【かみ合わせ編】どこで噛んだらいいのかわからない。

虎ノ門デンタルプラクティス(港区神谷町)自由診療 審美歯科 かみ合わせ  女性歯科医師 部分矯正治療

奥歯の銀歯を変える時は...

この症状の始まりは、皆共通して「銀歯(メタル)をセラミックに変えてから」といいます。
そして次に共通しているのは、2−3件目で行った歯医者で歯の調整をされてからさらに悪化したというもの。
それまでは特にかみ合わせを気にしたことはなかったし、これほどまでに自分の口の中・歯に意識を向けたことはない。と皆辛そうに話してくださいます。
その後の状態は日常生活を送ることが難しいほどの不快感、肩こり、疲労感に苛まれ、長期になればなるほど、精神的苦痛と問題も表面化してきます。

どこで噛んだらいいのかわからない。
この最悪な症状を作り出したのは、他ならぬ「咬合を理解していない歯科医と歯科技工士」です。
原因は、①かみ合わせのズレの有無 ②被せ物の材質の種類 ③咬合面(歯と歯がかみ合う面)の形態付与の有無が大きく関与しています。
どれか一つに不備がある、そして個々の患者さんのかみ合わせ&顎運動にどれか一つでも合っていないと、即座に不快感や痛みなどが発症すると考えます。

人が皆違うように、歯やかみ合わせの状態も皆それぞれ異なります。
我々歯科医が扱う材料、行う歯の調整は、患者さんの骨格・咬合・顎の動きに合わせた方法を選択する必要があり、
それぞれ違う状況と問題に向き合って解決していく必要があります。

特に上記の③必要な咬合面の形態付与(特に奥歯の咬頭・傾斜角・接触点・フリースペース等)がない場合、これが極めて最悪な状況を作り出しています。
数ミクロン単位の問題が、これほどの不快感や顎の機能不全、大きな問題を生じさせるのです。

顎のズレは2mm以内が安全圏、咬合面形態付与は数ミクロン単位。
私たち歯科医の治療によって与えるべき治療咬合の緻密さを理解いただけると思います。

まず咬合検査と顎関節を含めたCTで理想の顎の位置を確認します。筋触診で各筋肉の張りも確認。
咬合の適応範囲の位置を決めたら、必要あれば咬合の高さを回復、咬合面形態修正は必須、治療時間は毎回約90分〜2時間ほど必要ですが、
歯を削ったりせず、シンプルな治療です。その後、数日でかみ合わせは安定。
その後微調整を繰り返し、1週間で、心地よく「噛んでる」「首が楽です」などの回答をいただきます。
このように非常にシンプルな治療で咬合は安定するケースもあります。
まずは、顎のズレと咬合関係を確認、「ここで噛み合う」その心地よい位置を作ることが最優先!
その後細かい歯の治療や材質を決めていきます。

歯は安易に考えられ対応されがちです、なぜなら歯が1本なくても食べれるし、心臓や脳などの臓器に比べたら命の危険性はないから…というもの。
しかし、小さなお口の中のさらに小さな歯の、このミクロン単位の問題が人間の身体を故障させていきます。そして脳に誤作動を起こさせるのです。
むし歯の有無を問われる時代はそろそろ終わり、咬合の重要性を多くのケースから再確認させられるのです。

どこで噛んだらいいのかわからない…
このような状態で悩んでいる方々の参考や一助になりますように。


虎ノ門デンタルプラクティス
長坂ヒロコ 


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