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テムパロウマンディビュラァジョイント
さて、この長いカタカナ
顎関節(ガクカンセツ)のことです。
テムパロウマンディビュラァジョイント＝Temporo Mandibular Joint(TMJ)＝顎関節 こう呼びます。
歯医者は歯を診るだけと思われていますが、顎関節も専門！
むしろ、顎関節診ることせずに、歯の治療の成功はないというほど、非常に重要な部分。
歯はこの顎関節と一体となって動きます！
だから歯医者が顎関節を診れないと、総合治療や咬合治療は難しく、様々なトラブルを招くことになります。
(だから、多くの人の顎関節に問題があるわけですが….私も顎関節症でした。)
現代は、むし歯が少ない、むし歯になりにくい、むし歯がない時代です。
一方でかみ合わせの問題、歯並びの問題、顎関節の問題が浮き彫りになってきている時代。
やっと、歯と顎関節が共に重要である！ということをよりお伝えし、より理解していただける時代が来ているようにも思います。
お口の中は、「前歯と奥歯と顎関節」が協調関係にあることが大切。
歯はただカチカチと上下左右で動くだけでなく、回転やスライド、複雑な動きをするんです。
この複雑な運動は、3つの平面で見ることで、初めて正確に説明と理解ができます。
専門的になりますが、切歯点(前歯)の限界運動は、3つの基準面上(前頭面/水平面/矢状面)で見ることができ、
これら3つの面を合わせ立体的に見ると、顎関節部の下顎頭の形に、あら！そっくりなんです！
これは歯と歯の接触運動、かみ合わせが顎関節と調和している、一体であることを示しています。
（下部にイメージ図を掲載しました。）
これを知れば、本来、歯の治療に、「顎関節の位置を確認するのは当然に必要」
ということが(何となくでも)ご理解頂けると思います。
大切なことは、歯の治療は顎も含めた治療である！ということ。
当院は、治療前・治療中・治療後にCT画像で左右顎関節を必ず確認しています。
むし歯治療であっても、見た目の治療であっても、矯正治療であっても、
歯の治療をする際、この顎・顎関節もきちんと診ることが、
治療のみならず予防においても、とても大切です。
虎ノ門デンタルプラクティスTTDP
長坂ヒロコ
Reference material: Stefan Schunke- Gnathology
